「末期の肝臓癌. できる限りの治療をした. もはや打つ手はない. 余命は, あと6ヶ月」と大学病院で最期通告を受けた患者さんに, 春ウコン(薑黄(キョウオウ))を摂ってもらった. その癌が3ヶ月で消えて退院となった. 驚くようなことが起こったのは1990年2月末のことである.
それから20年. 医師の手を離れた末期癌患者さんに春ウコンを勧めた. 経験したどの種類の癌にも同じように効いた. 癌ばかりでなく, 治らないと言われている糖尿病や原因が良くわからないシェーグレン症候群やうつ症状などの疾患が, 次々と春ウコンで抑えられることがわかってきた. ウイルスにも, 細菌(真菌に効果が高い)にも, 自己免疫疾患にも効いた. いくつの疾患に罹っていても, 同時並行的に治まった. なぜ, このようなことが起こるのか?
春ウコンが, 免疫力を著しく上昇させることが結論になったのです。私が勧めている春ウコンは、沖縄の西表島で無農薬で愛情もって生産される春ウコン(サルベストロールを多く含んでおります)を使用しています。
サルベストロールとは、植物が菌や昆虫から食害を受けて生成される自己防衛物質のこと。
食害を受けてから生成するので、農薬を使った野菜には少量しか生成されない。
また、サルベストロールは、がん細胞のもつ固有のCYP1B1酵素というバイオマーカーの媒介で、がん細胞を破壊する。
健康な細胞がサルベストロールに害されないのは、健康な細胞が活性酵素CYP1B1を持たないからである。
ウコンに含まれる主要成分クルクミンや精油成分は炎症を取り除くことが密接に関係している物質で、抗酸化作用がビタミンEの10倍強あると言われています。
春ウコンの根茎(イモ)の乾燥粉末または粒状(錠剤)にしたものを食品として経口で摂取することで、免疫レベルをきわめて高くし、いわゆる成人病といわれるガン、糖尿病をはじめ多くの疾患を改善し、抑えることがわかっています。
これは、ウコンの成分と反応する受容体を持っている臓器細胞が, 反応後に活性化して病原体をおさえることができる物質や細胞を作り、この物質や細胞が体液によって運ばれることで、 病原体の活性を抑えるからだと考えられています。
春ウコン摂取により, 癌(直腸癌, 肺癌, 肝臓癌, 胃癌, 食道癌, 腎臓癌, 大腸癌, 膵臓癌, 子宮体癌, 前立腺癌, 膀胱癌, 卵巣癌, 乳癌(術後予防), または, 消化管膜間質性腫瘍)以外にも, 治癒が難しいと言われている多種多様な疾患(糖尿病, うつ病, 歯槽膿漏, 歯周病, 蓄膿症, 慢性的喀痰症, 類天疱瘡, 風邪, ヘルペス, インフルエンザ, C型肝炎, MRSA(メリシチン耐性黄色ブドウ球菌)感染症, シェーグレン症候群, 帯状疱疹, 網膜症(糖尿病性の場合を含む), 関節炎, ヘパーデン結節, 花粉症, 喘息, 血小板減少, 骨粗鬆症, または高血圧症など)への治癒効果が副次的にわかってきた. なお, 脳下垂体腫瘍はすぐに効果が現れず, 経過観察とした.
末期癌・糖尿病・耐性菌などを簡単に抑える薬はなかなか見つからないと言われている. ところが, 春ウコンは, 癌や糖尿病などの病原体が確認できていない疾患や細菌とウイルスなど, 免疫系が非自己(異物)と認識している疾患原因を同時並行的に数ヶ月で抑えることができる. また, 春ウコンに副作用やリバウンドを現在まで経験したことがない. このため大変使いやすく, 極めて特異的な免疫賦活剤であることも確認できた.
さらに, 春ウコンは経口摂取をするので簡便であり, しかも手術や放射線治療などに散見される後遺症が出ることもなく, 臓器の機能が失われることもない. 多くの疾患を同時並行で抑え, 前述のように副作用も殆どないので, 身体への負担の少ない優れた方法である. また, 経済性にも優れている.
農薬や、化学物質などによって体には活性酸素が発生します。
活性酸素は、体でエネルギーが作られるときにも発生しているので、体には活性酸素を抑える機能が備わっています。
しかし、活性酸素の量が多かったり、加齢などでこのシステムが衰えていたりすると、免疫機能による処理が間に合わず、発ガンにつながることになります。
活性酸素に対抗するために、体内の免疫機能だけではなく、食べ物からも活性酸素を無害化する「抗酸化物質=水素」を摂ることで、免疫機能を高めることができます。
食事の中身とともに、重要なのが、食べ過ぎを止めることです。
飢餓状態になったときはどうなるかというと、例えば、漂流して食べるものがない場合など、マクロファージは自分の体の構成成分を食べて栄養に変えるのです。
漂流して10日とか20日とか食べられなかった人は、筋肉や骨が細くなったりする。
ところが、そのステップで何が起こるかというと、栄養が枯渇した際に最初に食べるのは、まず老廃物を食べて、ポリープを食べて、シミを食べて、ガン細胞を食べる・・・。
そういう無駄なものから食べて処理し、エネルギーに変えるわけです。
そうして、マクロファージの働きで、ポリープが消える、ガンが治る、ということが起こるわけです。
腸内環境を整えることは、代謝や免疫機能を高めることになります。
腸は、栄養を消化吸収したり、有害物質や老廃物を体外に排出したり、免疫細胞の中枢であったりと非常に重要な臓器です。
この腸の働きを活発にする。
菌株によってNK細胞を活性化するメカニズムはことなりますが、多くの乳酸菌・ビフィズス菌にNK細胞の活性化作用が確認されています。
<アルテピリンC> の抗癌作用
木本哲夫 川崎医科大学名誉教授
近年、西洋医学の行き詰まりが指摘されるのに呼応して東洋医学や民間療法への期待が高まり、それとともに民間伝承薬としてヨーロッパで古い歴史を持ってきたプロポリスが、いま、強い関心を持って迎えられています。
プロポリスからすでにいくつもの生理活性物質が発見、報告されており、私たちもこれまでにマクロファージ活性や殺菌作用についての研究成果を明らかにしてきましたが、今回その抗腫瘍効果に焦点を絞って検討を重ねた結果、「アルテピリンC (Artepillin-C )」単離に成功し、この物質にマクロファージ活性賦活作用、抗菌作用のほか、各種の培養腫瘍細胞やマウスに移植した固形癌に対する優れた殺細胞効果があることを確認しました。
実験に用いたアルテピリンC は、ブラジル産プロポリスのエタノール抽出物から得られたもので、化学式と構造式は別掲の通りです(図1)。
これは水に溶性のため、当初はこれをエタノールに溶かし培養液に添加したものをつかいましたが、その後、水溶性のものを得る方法も開発して利用しています。
培養腫瘍細胞に対する増殖抑制効果
まず、基礎実験として、培養した癌細胞に アルテピリンC を添加し、その作用を検討しました。
用いた癌細胞は、 ① ヒト由来悪性 腫傷 細胞 ( 肺癌、胃癌、肝細胞癌など 6 種 ) 、 ② ヒト由来白血病細胞および悪性リンパ腫 ( リンパ性白血病、骨髄性白血病、単球性白血病など 4 種 ) 、 ③ ラット由来細胞 ( 肝細胞癌 ) 、 ④ マウス由来細胞 ( 結腸癌、悪性黒色腫、繊維芽腫など 3 種)、⑤正常細胞(マウス由来繊維芽細胞)です。
その結果、ほとんど上記全ての腫瘍細胞に対して、10~100μ g/ mlの濃度で顕著な増殖 抑制を示し(図2、写真1)、ほとんどに癌細胞は、 アルテピリンC 添加後3~4日で死滅したのです。
a) ヒト由来肺癌細胞 無処理24時間 b) ヒト由来肺癌細胞 アルテピリンC 100μg
24時間処理。 著しい細胞傷害
c) ヒト由来胃癌細胞 無処理24時間 d) ヒト由来胃癌細胞 アルテピリンC 100μg
24時間処理。 著名な癌細胞の壊死
ただし、仮に殺細胞効果が 顕著であっても、それによって正常細胞にまで深刻な損傷を与えてしまっては、実際に生体に用いることはできません。そこで正常細胞への影響と比較実験を行い、細胞周期の短いものほど殺細胞効果が高いという結果を得ています。
正常細胞に比して、突然変異を起こした癌細胞は非常に速く、且つ無制限に増殖するところに得徴がありますが、 アルテピリンC はこのように短時間に分裂を繰り返すものを選択的に殺傷(狙い撃ち)します。この理由の解明のために細胞分裂時に出現する DNA の合成に及ぼす影響を測定したところ、増殖著明な腸 瘍細胞ほど、その DNA 合成が阻害されていることが証明されました。
例えば、ヒト由来白血病細胞の DNA 合成阻害は100μg/ml の濃度で 顕著に見られ、またマウス黒色細胞腫でも阻害は非常に 顕著 でしたが、正常の 由来位繊維芽細胞の場合や、老化細胞や DNA 合成停止状態のものへの DNA 阻害は軽度でした。
この事実は、癌細胞に比べて増殖の速度が緩やかな正常細胞に対しては、 アルテピリンC は軽度に害を与え(培養細胞の場合)、進行が早く移転しやすい悪性癌ほど、 抑制効果を示す可能性を物語っています。
2.マウスによる癌増殖抑制実験
以上の実験管内での実験に並行して、癌細胞を移植した成熟マウスによる実験を行いました。移植に用いたのは、ヒト由来の肺癌・胃癌・肝細胞癌、マウス由来の結腸癌、ラット由来の肝細胞癌です。
癌細胞を移植したマウスのうち、一群はそのままとして、別の一群にはアルテピリンC を一日おきに500μ g ずつ注射して、 経過を観際しました。その結果の一例を写真で示します(写真2~5)。
これはヒト由来の肺癌細胞を移植したマウスですが、何もしなかったものは癌細胞が瘤のように増殖したのに対し、アルテピリンC を注射した方では、腫瘍が大きくなった途中からアルテピリンC を注射し始めたもでは、腫瘍は小腫瘤に分離して増大は見られません(写真2、3)
写真2: ヌードマウスに移植したヒト肺癌の腫瘍
写真3: この腫瘍へアルテピリンCを注射、
腫瘍は増大を停止
また、腫瘍が大きくなった途中からアルテピリンCを注射し始めたものでは、やがて腫瘍が壊死して脱落しました(写真4、5)。
写真4: 大きくなった腫瘍へアルテピリンCを注射、 写真5: この腫?はやがて脱落し、
大部分が壊死に陥った (黒色部分)
跡がカサブタ状になった
解剖 結果、いずれの 腫瘍 細胞でも、 アルテピリンC の投与によって、細胞核の融解・濃縮といった変性 ( 写真 6) 、核の断片化 ( 写真 7) 、小集団の自然死 ( 写真 8) 広範な大集団の凝固壊死 ( ネクローシス )( 写真 9) などを招いて、はっきりした癌細胞の増殖 抑制効果を示しています。
写真6: 核の膨化と融解
写真7: 核の断片化
写真8: 小集団の自然死 写真9: 大集団の各断片化と凝固壊死
3.損傷部の修復現象
ここでもう一つ注目すべきことは、長期 アルテピリンC 注射群では、壊死した癌細胞の周囲にリンパ球が浸潤し、さらに間質のコラーゲンが封じ込める形で取り巻いて、癌による損傷 部の修復(創傷治癒)が進んできているところです(写真10、11)。
写真10: コラーゲンが増殖し、癌細胞を封じ込める (孤島化した癌巣。 *印)
写真11: マクローファジ、リンパ球の増殖によりコラーゲン増殖が促進 (写真10の ↓印の部分の拡大)
この事実は、 アルテピリンC の役与によってコラーゲン増殖が促進され、癌を孤島化するとともにその増殖を停止させて、その結果として、生体を長期間にわたり癌と共存させ得たことを示しているのです。
このように アルテピリンC が癌細胞を選択的に死滅させ、しかも副作用がなく、加えて免疫活性の亢進、癌細胞の封じ込め、損傷部の修復といった多くの抗癌作用が確認できたことを受けて、私たちがさらに綿密多角的に研究開発を継続中です。
◇木本哲夫 (きもと てつお)
昭和二十年、岡山医科大学専門部卒業。
昭和二十九年、医学博士。 同大学副手を経て、
昭和三十三年、 同大学医学部講師。
昭和三十七~四十年、 米国(ニューヨーク州立ローズウェルパーク記念研究所)留学。
帰国の年、同大学医学部助教授となる。
昭和四十七年、川崎医科大学教授。
昭和五十一年、 同大学免疫組織培養センター長。
平成二年、同大学名誉教授となり、川崎医療短期大学教授、川崎医療福祉大学教授を歴任。
平成七年、㈱林原生物化学研究所参与となり現在に至る。
ソース:
プロポリス健康読本1 - シリーズ健康の科学No3 - ページ45~48 - 東洋医学舎 - 印刷12月1日2001年 - より抜粋